2月から百草台コミュニティセンターの体育館でアジリティートレーニングを中心にスタートしたフェニックスアカデミー。始まって早々にコロナの影響で一時中断。中断の間に室内での再開は難しいと思い、日野三中にお願いしてナイター設備を貸していただけるご配慮をいただき、形を変えて再スタート。バシバシ基礎練習をしようかと意気込んでいましたが、それはそれで単調でつまらないので、基本的には総合的なプレーの中から、またジャガーズやフェニックスの試合を見た中での課題を拾い出して、その課題に沿って「野球を覚える」事を中心に活動してきました。
この日は、先般ジャガーズの試合で初めて投手をする姿を見させてもらった子に、もう少し踏み込んでしっかりとカバーリングを怠らないような動きを中心に、バントを駆使して教えました。どうだろうわかったかな?空いたベースには投手がカバーに入らないと足りないところができるのがこの組織的に動くバント処理なのです。
普段ボール1個だけで練習する事は少ないのですが、使用ボールは1個だけ、この日のバントはただのバントではありません。いやただの送りバントなのですが、一塁ランナーはストライクと判断したら二塁にチャージをかける練習です。横から見るストライクと、バッターから見たストライク。なんでストライクは確実に当ててもらわないと困るのか?を身を持って体験してもらいました。効率は悪いですがボールが1個だけだとみんなその方が楽しそうにボールを追いかけますね。
高校野球などでは良く見ますが、ストライクをバントで空振りするとキャッチャーからファーストに牽制が入りアウトになるケースが多々あります。ストライクは確実に一発でバントを決めてもらわねばランナーがどうしても刺されないように飛び出てしまう。確実にバントを転がす必要があります。ランナーがチャージしていればこそ多少強いバントでも送りバントは成立します。横から見るストライクの判断が非常に難しかったと思います。学童野球ではあまり使わない戦術だからこそなおさら難しかったと思います。
でもこれがチーム戦略に繋がるのです。なのでここら辺はしっかりと意識を高く持ってもらい、ランナーの判断力を養って欲しいと思います。
次に三塁ランナーで同じく送りバントと言うのかセーフティースクイズというのか。今度は飛び出るとアウトになるリスクはますます高まります。そうすると狭殺プレーが起きるのですが、チームはそれぞれ違う中でも統一した決めごとは同じなので、ここは練習お成果をしっかりと発揮できていました。
バント処理に関してはチームでそれぞれやり方が違うと思いますが、どのポジションがチャージをかけて、誰がどこにカバーするという事をしっかりと決めて練習しました。約半年間でしたが、見違えるほど上手になった選手もいます。決め手はなんでもボールを欲しがる精神だと思います。全然関係なくてもいつも「ヘイ!ヘイ!」と言ってボールを呼んでいます。こういう子が一番上達するのが早いです。最初はまともに打ち方の形ができていなかったのですが、先週末の練習試合では右中間に打球を飛ばせたそうで、大変嬉しく思いました。次はセーフティーバントなどいかがでしょう?
そしてフェニックスアカデミー中等部ですが、こちらは現在新たに監督をしていただきたいと思っている元プロ野球選手に猛アタック中です。結構いい感じで交渉が進んでいる感触はありますが、確定まであと少しお待ちください。コーチには大学まで野球をやってきた方が百草台フェニックスのコーチにボランティアで参加してくれる事になりましたので、ゆくゆくは後身の指導も含めて育てて欲しいと考えております。実現すれば日野市いや東京、いや全国を探してもなかなかない指導体制が整います。中学生レベルになるとなおさら私が教えるよりも数段上のレベルの技術指導が可能になりますし、私の言葉よりも野球キャリアが数段上の方の言葉の方が中学生には響くと思います。
あと少し、頑張ります!中学軟式野球の世界を心機一転発想を転換させるような魅力的なチームに発展させていける展望を想像するだけで今からワクワクします。地域のスポーツ振興の理念は継続しながらうまく軌道に乗せていきたいと思います。
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