スタッフも増員。ピッチングマシンも1台追加し、受入れ枠を拡大して募集を再開。
本日は5年生、6年生が1名ずつ体験参加してくれました。
ここでは毎回同じことを繰り返すのではなく、たった週に1度しかないので、浅く広く色々な角度から野球を楽しめるように、たくさんの考え方を伝えます。
これが半日できるチーム活動ならば時間をかけて反復練習もするのですが、限られた時間でどれだけ「そんな考え方もあるのか」を体感してもらいたいと思います。
そして伝えた考え方や技術が必ずしも全員にとって正解ではないという事を前提にして、いかにして自分で考えながらアレンジを加えていけるかが、これから先の野球の中で活きてくると思います。
少なくとも、百草台フェニックス中等部ではそのような考え方で野球に臨む姿勢が望ましいとも思います。
身体的能力は特に学童期においては成長の早い子にとっては大きなアドバンテージであることに違いはありません。ではまだ成長期がこれからで、まだ現段階では未熟な選手たちがどこでその差を埋めようか?と考えたところから逆算して練習メニューを組み立てています。
この日は現在百草台フェニックスでも精力的に取り組んでいる走塁、また走塁補助の効率的な仕組みと考え方を検証しました。
日頃から各チームの指導者の皆様も熱心に教えてくださっているので、おおよそみんな大筋はできています。教えている内容もそれぞれのチームの特徴がよく表れていて面白いです。
この日教えたのは、ごく基本的な事。ベースを回る時の角度のウォーミングアップから始まり、盗塁のリードの仕方、スライディングの仕方、ベースの踏み方などを理論に基づいて「なぜ?」そうした方がいいのか。という考え方を伝えました。もしかしたらチームで教わっている事と真逆の理論だったかもしれません。どちらも正解ではないという事を前提に、「自分は」こうする方がしっくりくる。という自分の中での正解を見つける努力をそれぞれのチーム練習の際に役立ててもらえたらと思います。
日頃のチーム練習でバッティングやシートノックは欠かさず行っていると思うので、基本的にそこにはあまり時間を割きません。特に今日みたいに参加人数が多い時ほど、考え方を伝えることに多くの時間を割いています。参加人数が少ない時には個人スキルの練習をするようにしています。
そして走塁補助。何かといえば盗塁のサインが出た時にバッターがすべき役割の一部を練習。ここには個々に少し多めに時間を割きました。
そして有事に備えて、リターンスチールの練習。これは学童の試合ではなかなか戦術の中には組み込みにくいですが、逆を突かれて戻ってアウトなんてもったいない。どうせ逆を突かれてしまったのならば、盗塁に切り替えてしまうための練習です。これは好捕手であればあるほど有効な戦術です。学童野球の場合はなかなか捕手の感で好判断をする場面が少なく、ベンチからの指示で選手が動いているチームが多いので、これを頻発するとアウトを積み重ねるだけになる可能性の方が高いため、今のところはあまり有効ではありません。しかしこれが中学・高校と野球のレベルが上がれば上がるほどいずれ活きてきます。
これにも色んなコツがあります。もっと追及していくと、本日行ったバッターの盗塁補助は学童野球のごく一般的な作戦。これにはもっと他にもバリュエーションがありバッターとセットで盗塁に持ち込ませるための作戦もあります。
こんな具合に、きっと今日耳にした子供達も「へぇ~そうなんだ」「なるほど」という発見があっただけでも、今日の収穫は大きかったものと思います。
野球は確率の高い方を選択するという考え方に基づくと、今まで常識だと思っていた事が正しいとも限らない。こうやって野球の奥深さを感じてもらえていたら幸いです。
最後に、練習前に「今日俺ピッチャーやりたい!」という意欲満々なS山。打者全員と2ボール2ストライクというカウントから全員とバント勝負。
どうせフォアボールばかりだろうという事で設定したカウントですが、フォームもきれいになり、コントロールも尻上がりに調子が上がってくる。ほとんどの打者とストライク勝負できるくらいに上達しました。1か月前には野手として近距離でも暴投ばかり放るので、ピッチングフォームとして修正する練習を教えましたが、見事に修正されちゃんとピッチャーができていました。
ジャガーズさん。ダブルヘッダーの2試合目あたりでで良かったら試しに使ってみてください。打たれる打たれないは別として、ある程度試合を組み立てられる程度のピッチングはできる可能性があります。経験していくうちに、もしかしたらが芽生えるかもしれません。
4,5年生の子供たちはついていくのが精一杯かもしれません。偶然にも都大会出場チームの6年生しかいないので、非常に内容が高度です。6年生がいるうちに同じベクトルで一緒に成長していければ、6年生を超えていける可能性もあります。来年の今頃が非常に楽しみです。
来週は祝日のためまたもお休みになります。その間にチーム練習の中で試してみたりしながら、頑張ってみてください。そして再来週は天気がいい事を祈ります。
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