昨年までの6年生は今思えば高レベル過ぎました。全員が都大会経験者の集まりだったため、最初から戦術的な練習やトリックプレーなど、様々な面で試合に則した練習メニューが行えていました。
その中で同じメニューを一緒にこなしてきただけでも、いい刺激を受けてきた下級生たち。いよいよ今週からメインとなっての練習スタートです。
ところがまだまだ昨年と同じようにはいきません。まずは基礎的な部分から作り直しです。
本日は打撃面と守備面において身体の軸を作るところを練習しました。あとで写真で見てみると色々なところで体重が余計なところにかかっている事がわかります。もう少し継続的に行っていき、全ての動作は軸が同じであるという認識を持てるようになって欲しいところです。
6年生の参加者とは練習中にコミュニケーションを図りながら、それぞれの進路に合わせたアドバイス。多摩シニアに進む選手は佐伯監督が望むところを把握できているので、事前にヒントを与え、しっかりと心構えを持ってもらえるように話をし、まだ迷っている選手についてはハッキリと伝えました。「要はこれまでの学童野球はつまらなかっただろ?」と。なぜなら彼らが主役になって試合に出ることはおろか練習すら主役ではなく常にサブ。その先の進路について何が良いか?私が決める事ではありませんが私の思いとしては、そういう子たちこそ中学に行ったら主役で頑張れる環境で野球をやって欲しい。そんな思いを込めて「百草台フェニックス中等部」にお誘いしました。彼らはまだ試合で結果を残すために練習をするという感覚に乏しい。自分の結果までしか視野がないと思う。自分のプレーがチームの勝利に導くといった感覚はまだない。こういう事を求めて日々練習してきたレギュラー陣とは考え方に格差がある。だからあまり背伸びをして考えて欲しくないというのが私の思いです。
才能はいつ開花するかわかりません。強豪チームに行けば上手くなるわけではない。主体的に練習に取り組めればこそ、どこのチームに行こうとも成長できます。なので野球漬けを求める必要もなく、部活動も含めて主体性を求めてチームを選んで欲しいと思います。
そして嬉しいのは、早速ここを巣立った6年生が後輩たちを教えに来てくれています。彼らは彼らなりに目標があり、現在多摩シニアや佐伯監督から教わっている技術をアウトプットする能力を身につける事と、人に教えることによって自分が教わっている技術への気づきを発見できる事が目的です。
多摩シニアで教わってる6年生のプレーは僅か短期間の間に惚れ惚れするほど技術力が向上しています。時々見本で見せる時など見ていると、学童野球時代よりも動き方や体の使い方が一段も二段も上に行っています。
この団体の中でこのような環境になることは当初は想像しておらず、所属チームの垣根を超えたチームワークや結束力が芽生えたことは大変喜ばしく思います。
さあ5年生以下のみんな。手本となる6年生が来てくれているうちに、色々と自分の中でどうしたらよいかという事は積極的に聞いていこう!
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