個人の実力を伸ばす事も大事な要素ですが、併せてチームが勝つために必要な事のごく一部を本日は徹底して行いました。
「試合に勝つために何が必要?」と聞くと答えに自信がない子供達。では「どうなった時に試合で負ける?」と聞けばハッキリと答えられる子供達。
表裏一体です。子供たち自身も答えはわかっています。となれば行う練習は自ずと決まってきます。そして何が大事なのか?もハッキリとします。
今日はあくまでも「チームが勝つために」です。個人スキルを伸ばす練習とは異なるかもしれません。
今日のテーマは経験あるなしに関わらず、おぼろげながら誰しもが抱いている「ピッチャーをやりたい」を練習として取り上げました。
ピッチャーにはその背中に責任が重くのしかかります。後ろを守る選手との信頼関係の中で、打たせて取る事が一番必要です。そのためには四死球は論外。この日は確実にストライクが取れる距離から練習。100%ストライクが取れるくらい、その責任を果たすためには練習が必要です。今日はその第一歩目なのでそこまで厳しい事は求めていませんが、感覚的に知っておいてもらえたら良いなと思います。
そこで必要になるのが、視空間認知。これができていないとストライクを取れる土台が作れません。ファーストボールは不要です。ストライクが取れる球が投げられれば良いです。むしろスローボールの方がストライクを取るのが難しいと思います。視覚で得た情報を脳でイメージし実行する。日々の行動の中で日常的に行われている事ですが、意外とこれがうまくできないケースが多々見受けられます。ボールのコントロールを自在に操れるためには必要な事でもあり、細かなところでは簡単なピッチャーゴロをファーストへ悪送球などという事も技術以外の部分に問題があるものだと思います。
このことだけに専念してトレーニングする事も必要な子供も多数見受けられます。このことはアスリートとしてそういった要素をトレーニングの一部として行える環境を作っていますので乞うご期待ください。
そしてせっかく投手としての練習を行ったので、ファーストボールは投げない事と、四死球も出さないように距離は自由にして1イニング交代で投手を行うという事で紅白戦を行いました。そして三振を取れることはないので、3アウトまたは2失点でチェンジという特別ルール。
やってみてどうだったでしょうか?打たれはしたものの四死球を出さないので思ったより締まった試合になったのではないでしょうか?これが勝つためまた負けないための絶対条件の一つであることは身をもって感じてもらえたと思います。
もちろん勝つために必要な要素はそれだけに限りませんが、ここではそのうちの一つでも理解してもらえたらと思います。
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